現存する世界最古の言語

文法的に重要な役割を果たしていた接辞や不変化詞による修飾語の形成があったが、後期になると衰え始めた。
人称代名詞に格があった。今でも一部が客家語や湘語に残っている。
この頃の文献としては、諸子百家にまつわる書が残っている。
声母(頭子音)に複子音 sl-, pl-, kl-(例: 「監」*klam) などが存在した。
韵母の尾子音は豊富だった(例:「二」 *gnis)。
語順はタイ語的な完全なSVO型だった。(例: 呉 敗 越 于夫椒 「呉は夫椒で越を破った。」 S-V-O-Adv ⇔ 現代語: 呉軍 在夫椒 把越軍 打敗了。 S-Adv-O-V) (橋本、1978)

語彙面、文法面で、文語と口語の差が広がった。明代から清代には、口語小説が広く書かれるようになった。
元代と清代には北方語を中心にアルタイ語の影響を大きく受けた。
元代口語には文末助詞の「有」が多用された。
都のあった北京の言葉を中心に中国語の統一がさらに進んだ。
多くの北方方言で入声が消滅する。

北京語(北方語の一つ)と広州語(粤語の一つ)と上海語(東部に分布する呉語の一つ)では発音、語彙ともに大きく異なるだけでなく、文法にも違いがあるため、直接会話するのは非常に困難であるが、共通の書面語(書き言葉)が発達しているため、字に書けば意思疎通は比較的容易である。

次へ